Gentle Brook Café
数年前、超大型台風がヒットして、サイパンが数か月機能しなかった。
そう、水も電気も無かったのだ。
しかし幸いにもこの店があるのが「マリアナス・ビジネス・プラザ」という
ビルの1階で、ジェネレーターと雨水タンクのおかげで1日 数時間は営業ができた。
オイラが営業に踏み切ったのは、「電気も水もないのに家で料理できないじゃん。」が
理由だった。
飲料水と氷は毎朝、営業が始まる前に、その日の分だけしか買えないが、長蛇の列に並んで確保。
簡易コンロでご飯を作ってる家庭もあったが、大家族にもなるとそうはいかない。
メニューに限りはあったが、皆 着の身着のままで来店してくれた。
その頃、進めていたメニューが日本の洋食屋のメニューで、メンチや焼肉、魚のフライや唐揚げ
のご飯とスープ、アイスティーが付いたセットメニュー。
その甲斐があって、今ではそのメニューが定着した。
と同時に、焼きそばやら冷たいうどんに生野菜と焼肉を乗せた「焼肉サラダうどん」も注文が入り始めた。
ここ、サイパンでも ゾクに言うB級グルメがお好きらしい。
日本人も、よく考えたもので
「毎日食べられるもの」と「贅沢するごちそう」が混在しているわけで
子供の頃、たいていのおかずが「塩じゃけ、みそ汁、漬物」だけだった。
肉なんて年に数回しか口にできない。
そこに、大事なヒントが隠されていたんだ。
たまにごちそうがあるから、広がりがでるんであって、
毎日がごちそうだと、何食べて良いのかわからなくなるよね?
で、どこかのデパートに行って、焼きそばコーナーで焼きそばを食べると
これが、実に美味い。
お祭りの屋台で食べるってのも、美味く感じるね。
そうなんだよ、焼きそばなんて何時でも食べられるけど きちんと腰かけて食べなくても
それが「ご馳走」に変わっちゃうんだ。
で、いま それをサイパンでやろうってのが この店なんだ。
今まで通り、ハンバーグのデミグラスソースは勿論、アトランティック・サーモンのグリル
サイパンで一番美味いと言われるステーキも、ある。
その中で、サイパンの人たちに昔ながらの「毎日食べられる」ものも うけ始めているのである。
いや~久しぶりの更新だな。
料理メニューの変更があったのだが、写真を更新していなかった。
カメラがついに壊れて、新しいカメラを購入したがイマイチ出来が気に入らなくて
今に至っている。
写真の更新をお楽しみに!
さて、
最近バイクの夢ばかり見るようになった。
youtubeを開いては、バイクのページばかり。
バイクの走る音をPCに取り込んで ヘッドフォーンで聞くと
まるでツーリングにでも行っているかのような雰囲気になる。
付き合いで原付の免許を取りに行って以来
バイクの虜になってしまって
400~限定解除まで 最終到達VMAXめがけて走り続けていた。
真夏に荒川土手でモトクロスごっこをして、バイクを壊して板橋まで押して帰ったことも
今では 笑える思い出だ。
サイパンにもバイク野郎達が休みの日になると数十台で走っている。
それを見て「くそー!」って、ついつい出てしまう。
車もそうだけど、バイクもアクセルを開けりゃ良いってもんじゃない。
街中ではいかにうまく乗るか。
他人に迷惑をかけずに、スムーズに流れるように安全を確保しながら。
とは言え、結構飛ばしてたけどね。今では時効ってことで・・・ね?
それでも俺は、安全運転者のステッカーを白バイのおまわりさんにもらった。
色んなことを思い出すけど、バイクってほんっとに良いんだよ。
バイクから車に転向する人もいるけど、いつか必ずバイクに戻るって話しを
聞いたことがある。
わかる気がするね。
バイク親父達よ。バイクをこよなく愛する者たちよ。
いつの日か みんなで集まって思い出話ができたら良いものだ。
ちなみにLINE始めたんだけど・・・わけわからん!もうやめる!
かなり昔の話になるが、洋食は身体に良くなければならない。と話したが 当の本人が糖尿病となり
この言葉を再度考えた。
ところが、よくよく考えると 勉強してきたフレンチやイタリアンでは、ほとんど砂糖を使っていなかったのだ。
小麦粉やパン粉は使うものの料理そのものやソースには砂糖なんて加えない。
甘味は野菜から出すことが基本だった。
イタリアンのトマトソースでも砂糖なんて1gも加えたことがない。(そりゃ、店のチーフによっては砂糖を使うこともあるが)
トマトソースに感じる甘味は、トマトそのものに食塩を加えることによって感じるもの。
フレンチのソースなどは、小麦粉を使うこともあるので 食べ過ぎには注意が必要だが
軽い糖質制限なら問題ないレベルのはずだ。
炭水化物の取りすぎには問題があるが、どれをどう食べるかによっても変わってくるので
その辺も 探りながら しかも それを楽しみの一つに加えてはいかがだろうか?
糖尿病の食事。
自分が痛い目にあって初めて人の痛さが分かる。
そう。自分も糖尿病になっていたのだった。
何が困るって、食事。何故かと言うと食事は血糖値にダイレクトに影響するからだ。
血糖値を上げるのは、糖質(炭水化物)だから極力少なめにしなくてはならない。
糖質制限食ならおいらにも手伝える。
これから来店されるお客様に一言。
遠慮なく「糖尿病なので」とお伝えください。
もちろん食べられないメニューもありますが、肉や魚なら問題ありません。
ご飯抜きでもお腹いっぱい 美味しいものを食べましょう。
そうそう。
ハンバーグと言えば、アメリカにもある。
サリスバリーステーキって言われている。
赤身の肉を使い、牛脂肪分はほとんど入れない。
病院の先生がダイエットの為に思いついたハンバーグだ。
ミックスするのは、オニオンパウダーや香辛料で、卵やパン粉も使わない。
良く練った肉をハンバーグの形に伸ばして
焼く時に塩・胡椒 そしてグリルで焼く。
脂はほとんど使わないので肥満を気にしている人には良いのだろう。が!
ところが、私が思うにそのハンバーグにグレービー・ソースをかけるというのだから
ちょっと疑問。
何故かと言うとご存知の通り、肉の脂を使って作るソースだからね
じゃーこれはどうか?
日本にある減塩醤油って手がある。
ポン酢だってある。
きっとダイエットに適した肉用のソースなんか、ちょっと探せばいくらでも見つかる?に違いない・・・きっと。
私は、塩・胡椒か醤油をちょっとたらして七味で食べるのが好きです。
悪しからず。
先日、おいで頂いたお客様がこんな事をお話してくれた。
ジェントルのハンバーグを家で作ったけど、同じ味が出なかった。
無理も無いお話しです。
多分難しく考えすぎたのかも知れませんね。
ハンバーグは基本的にひき肉1kgに対してたまねぎ100g
ご家庭で作るときは、50gほど多目のたまねぎにしてください。
そして塩、胡椒とスパイス、パン粉、卵、ミルク等。
でも、一番重要なのがすべてのバランス。
たまねぎをみじん切りにして、狐色に炒めるだけでも20分ほどかけてます。
そしてそれを一晩冷蔵庫でねかします。
これは、甘みとコクを十分に引き出すためです。
(私たちは、カラメライズド・オニオンと言っています。たまねぎの味見は忘れずにしてください。甘みがあって、柔らかく、香ばしくなるまで炒めてください)
ご家庭で作る場合、スパイスはオールスパイスだけでもかまいません。
私の場合、まずたまねぎ等を合わせたネタを作っておいて、最後に肉と合わせます。
あ、そうそう 塩加減は少し強めにします。なぜかと言うと 肉って本来酸味があって
塩加減が合わないと不味い味が出ちゃうからです。
胡椒は、辛味の強い物ではなく、香りのあるものを選びましょう。
ワインも酸味が強いものだとお子さんにとって美味しくない感じが残ってしまします。
手の込んだ料理もありますが、シンプルに作っても美味しさを引き出せますよ。
良い例が、豚バラの塩焼き。
豚バラに塩を振って焼くだけ。なのに美味しいでしょ?あれといっしょなんです。
がんばって作ってくださいね。
「ママの手は、魔法の手」って言うでしょ?
今では、日本のどこででも味わえる "デミグラス・ソース"
近年、缶詰が普及したおかげで作り方を知らない料理人が出てきたそうだ。
近い将来、「幻のソース」となりつつある。という記事まででている。
まだ私が若い頃、オーナーシェフで店を立ち上げた時の話。
北区の商店街に店をかまえたのは良かったが、3ヶ月間客は、来なかった。
下町で、洋食が知られていなかったからだ。
店をたたもうかと考えていた頃、突然火がついたように客足が伸びた。
TVの取材も来たが、私はへつらうのが苦手で 怒鳴って追い返した事もあった。
忙しいさなか、デミソースを仕込んでいたからだ。
我々料理人にとって、このソースほど思い入れが深くなるソースは、無いかも知れない。
牛スジの焼き方、季節によって違う香味野菜の炒め方、火加減、漉し加減
そして、1週間から10日それを繰り返す。
ソースを仕掛け始めると、キッチンで寝泊りをして 私は、その場から離れなかった。
フツフツと表面に出るか出ないかの火加減を保ち、優しく混ぜる。
とても神経を使うソースだ。
いま私は、こう思っている。
「私の目が黒いうちは、絶対にこの味を貫く。」と。
そして、私を厳しく、時に優しく育ててくれた先輩やチーフに、心から感謝している。
2011年5月。
新メニューの展開となりました。
カフェ・メニューとリーズナブルな値段の両立に挑戦します。
アメリカで根強い人気のグリルド・チーズ・サンド、そして ルートビア・フロート。
ハンバーガーの原点を見直したクラシック・バーガー
そして、ハワイからロコモコ 等。
食事は、楽しくありたい。
ご家族からビジネスまで、幅広く利用して頂くため
我々は、日夜努力しています。
私たちの 料理へのこだわりは、洋食が健康に良くなければならないことです。
フライや炒め物などの油分をいかに少なく調理するか。
塩分や糖分の採りすぎも身体には良くありません。
それには、可能な限り手作りで提供することでした。
デミグラスソースは、コラーゲンが豊かなソースです。
甘み、旨み、香ばしさは、野菜や牛の筋や骨から
時間をかけ、じっくり仕上げます。
「手をかけることでお客様に尽くせる幸せ」を感じながら
毎日の仕事に取り組んでいます。
ご来店のお客様は、私たちの大切なファミリーなのです。
”Your Family, Our Family”